BE-KUWA No,93

ビークワ93号は秋号恒例の『飼育レコード コンテスト』の発表です。
ここ数年、毎回「過去最多更新数！」みたいなことを言っている本企画ですが、今年も昨年の更新数を若干上まわりました。
今年の傾向としては、10㎝を超える超特大種などの派手な更新は少ないもののレパートリーに富んだ内容で、更新内訳（亜種含む）はホソアカ属10種、ノコギリ属10種、コクワ系9種、オオクワ系7種、ヒラタ系6種、ツヤ属7種、ミヤマ属16種、ネブト属5種、それ以外の外国産9種、日本産6種となっております。
いくつかの種は「これもうムリ！」と叫びたくなるサイズと言えるでしょう。
今年も驚愕・羨望・絶望感を存分に味わってください。
また、今期の飼育レコード獲得者3名による飼育記事も掲載しておりますので、現時点での最先端と言える飼育方法の一端をご覧いただければと思います。

１年以上におよぶ企画連載『オオクワガタ検証企画‼ 同条件で飼育してどのくらい結果がバラけるのか検証してみよう！』は、今回が結果発表です。
幼虫体重だけでなく、頭幅、体温、食べ位置まで、飼育をおこなううえで参考となるデータ満載。
これまでのあらゆるオオクワガタ飼育関連の記事の中で、ここまで詳細なデータをとった記事があったでしょうか。
この貴重なデータはすべてのオオクワブリーダー……いや、飼育レコードを狙うブリーダーの方々に一度は目を通していただきたい内容と言えます。
同時に新企画『ビークワ・KLBコラボ企画 第２弾‼ 久留米vs能勢バトル2024』も開始いたしました。
またまた久留米派と能勢派のバトルが繰り広げられますので、オオクワ好きな方はご期待ください。

ホペイ好きにはたまらない『ホペイの世界』では、前号に続いて特殊技術公開！ そのままでは羽化不全まっしぐらとなってしまう蛹を固まる前に修正してしまうという「蛹の修正方法」が、多数の画像とともに紹介されています。
基本的に脱皮や蛹化・羽化直後というのは超デリケートなためお触り厳禁。
あえてその禁忌に手を出し、定石にとらわれない方法で蛹を修正していくさまは、型破りというにふさわしい技術です。

タイトルオチともいえる『ヤエヤママルバネ野外レコード採集記』は、昨秋に採集されたヤエヤママルバネの採集記を執筆していただきました。
なんと驚いたことに、昨秋にヤエヤママルバネの新レコードが2頭も得られており、それが寸分たがわず同サイズ！ 今回はその片方の採集記ですが、あっさり書いているように見えてとんでもない情報量が詰め込まれている秀逸な採集記です。

その他の連載もいつものごとく充実した内容で、ひとつたりとも見逃せません。

飼育レコードで驚愕を、飼育記事で感心を、検証企画で情報を、各記事で充実を、それぞれ感じることができるビークワ93号で秋の夜長をお楽しみください。